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    ai_kagi結婚して新婚生活をずっと過ごした賃貸アパートを出て、中古で購入したマンションに引っ越すことになった。このアパートも更新を2回したので、色々な思い出が詰まっている。特に思い出深いのが、アパートを貸してくれていた大家さんとのやりとりだ。

    アパートは町の不動産屋を通して契約したが、毎月の賃料はすぐ近くにある、地主である大家さんのお宅に直接現金で払いに行っていた。契約の際に振込みでも直接払いでもいいが、振込手数料がかからないから手渡しの方がいいと不動産屋に強く勧められたのだ。

    でも、これは恐らく大家さんの希望だったのだろう。毎月家賃を払いに行くと、否応なしに大家さんの話し相手にされ、1時間やそこらは戻れないのが普通だった。それがわかってからは、なんとかして早く話を切り上げようと、鍵をかけてくるのを忘れたとか、携帯が鳴っているからとか理由をつけて、1時間のところ30分くらいで勘弁してもらったこともあった。でも、更新2回目直前に、大家さんは亡くなった。それ以降はアパートの所有者が大家さんの娘に代わり、家賃の支払いも銀行振り込みになった。

    中古と言っても購入したマンションは自分たちのマイホームだ。自分たちの希望通り、少しだけリフォームもした。売買契約をし鍵を受け取った日は嬉しくて、夫婦でプロントのワインで乾杯した。次のマンションでの新生活を前に、このアパートでの思い出が巡ってくる。引っ越し作業をしながら、電気やガスの引っ越しの連絡についてや、賃貸中、大家さんに許可をもらって作った合鍵を不動産屋に返した方がいいのかなど、夫婦で話し合った。大家さんの話になると2人ともちょっと寂しくなったが、長話を煩わしいと思いながらも、大家さんとの会話で、貴重な戦時中の話などを聞けたことを、今になっては良い思い出だと思っている。

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